突然の訃報でした。
国際ジャーナリストの落合信彦氏が逝去されたと知ったのは、息子である落合陽一氏が綴った note の記事を通してでした。
「ああ、ついにこの日が来てしまったのか」――そんな言葉にならない思いが胸に広がりました。
私は19歳で渡米して以来、35年以上アメリカで暮らしています。その大きなきっかけを与えてくれた人物こそ、落合信彦氏でした。
高校生の頃、「男性誌GORO」を深夜のコンビニで手に取るのが密かな楽しみでした。誌面で連載されていた「狼たちへの伝言」に出会い、強烈に心を掴まれたことを今でもはっきり覚えています。
そこには、日本という枠を軽々と飛び越えた視点と、生き方そのものへの挑発がありました。
やがて、「自分もアメリカに行ってみたい」という漠然とした憧れが芽生えます。折しもバブル崩壊前の円高という時代背景も重なり、私は語学留学という形でアメリカへ渡る決断をしました。
渡米後も、日本にいる友人がGOROの連載部分だけをコピーして送ってくれたり、私自身も連載を切り抜いて持ってきたりと、落合氏の言葉は常に身近にありました。
落合氏の著書も数多く読みました。特に小説はスケールが大きく、まるで一本の映画を頭の中で上映しているかのような感覚でページをめくっていたのを思い出します。
その生き方、その視座、その世界の広さ――
あまりにもスケールが大きく、私など到底及ぶものではありません。それでも、日本の外にはこんなにも広い世界があるのだと教えてくれたこと、そしてアメリカへ踏み出す勇気を与えてくれたことに、感謝の気持ちしかありません。
心よりご冥福をお祈りいたします。
本当に、ありがとうございました。




