正月の風物詩、箱根駅伝に見る歓喜と無情

青学、復路も強かったですね。

首位の座を一度も譲ることなく、総合力の高さを見せつけての優勝。まさに圧勝でした。

今回、改めてじっくり観て感じたのは、「特に盛り上がる区間」がはっきりしているということです。

まずは1区。全チームが一斉にスタートするため注目度が高く、大きな差がつきにくい区間です。

そして最もダイナミックなのが2区。いわゆる“ゴボウ抜き”が頻発し、ここでレースの流れが大きく動きます。留学生ランナーが多く起用されるのも、この区間の特徴でしょう。期待に応える走りを見せてくれます。

往路では、やはり5区の山登り。ここは別格の存在感があります。

一方、復路は順位の入れ替わりが少なく、全体としては落ち着いた展開になりがちです。とはいえ、最終5区で優勝が決まるため、最後はしっかりと盛り上がります。

ただ、復路でどうしても胸が締め付けられるのが、4区・鶴見中継点のルールです。

先頭通過から20分が経過すると、交通事情などを考慮して、後続チームは自動的にスタートしなければなりません。これが本当に残酷な場面を生みます。

タスキ中継所まで約200メートルの直線。遠くから、必死に走ってくる仲間の姿が見える。それでも20分を過ぎれば、無情にもスタートの合図が鳴る。

「バン!」という音と同時に、観衆からは落胆の声が漏れます。

特に辛いのは、タスキを受け渡すはずだった選手です。

残り200メートルの直線に入り、目の前に仲間がいない現実を突きつけられる――その心境を思うと、掛ける言葉が見つかりません。

これまで何度も目にしてきた光景ですが、あと数メートル、ほんのわずかな差でタスキがつながらなかった場面を見るたびに、ルールとはいえ切ない気持ちになります。

それでも、箱根駅伝はやはり正月の風物詩。

これを観て、「今年も始まったな」と気持ちが切り替わる。

今年もまた、忘れられないレースを見せてもらいました。



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