【知らないと君は淘汰される!】西野亮廣著「夢と金」【富裕層の生態系】
乗り物に関する話題が出たんで、他に紹介している例として「知床観光船沈没事故」を取り上げています。きっと日本国内では事故に関する様々な報道がされたと想像するんだけど、その事故発生に起因するかもしれない「お金」についての考察をした人ってどれぐらいいるんでしょう。コロナ禍、クラウドファンディングしていたって、ご存知でした?
お金についての本を初めて読んだ著者といえば、私の場合、故邱永漢氏ということになる。懐かし話で20代の私はただ漠然とした思いで数々の作品群を読んでいました。20代といえば、知識も経験も乏しく、お金にはほとんど縁がなかった私に残っている著者邱永漢氏からの記憶といえば、日本人は職人、中国人は商人、という指摘です。
その次に読んだお金の本といえば、ロバート・キヨサキ氏の貧乏父さん、金持ち父さんシリーズ。印象に残っているのは「キャッシュフロー・クワドラント」という社会の仕組みを説明した本。Eが従業員、Sがスペシャリスト、またはスモールビジネスオーナー、Bがビジネスオーナーで、Iが投資家というもの。この本は読む価値ありです。
で、今回、私は初めてお笑いタレントキンコン西野亮廣氏の本を手にすることとなりました。彼のことはほとんど私の場合、日本で活動していた時の知見がありません。つまりお笑いタレントとして一世風靡していた時期のタレント活動を知らないんです。「Voicy」という音声アプリで西野さんの配信を発見してからですか、彼の活動を知ることになったのは。
絵本作家をして、映画を創り、今はここニューヨークでブロードウェイデビューを試みている西野さん。その他にも数々の挑戦をし続けている方でして、自分よりも年下なのに凄い人がいるなぁと感心しております。その西野さんが新刊を発売するということで、購入、読んでみました。内容はズバリお金の話、日本人全員、読んだ方がいいです。なぜか?
というわけでこのブログ記事では、キンコン西野亮廣著「夢と金」についての読書感想文となります。偶に出会うんです、このような内容の濃い本に!読みながら一旦止まって思考してしまうような。ChatGPTなんて使わなくても書きたいことが浮かんでくる感じ。 私含め、多くの日本人がきっと、というか必ず、知らなかったぁ、とか、もっと早くに知りたかったなぁ、というお金に関しての事実、真実が書き込められているからです。
プレミアムとラクジュアリーの違い
今回のこのブログ記事ではこの「プレミアム」と「ラクジュアリー」の違いについて、西野さんによる説明に驚いた、というお話を書きたいと思います。まず「プレミアム」と「ラクジュアリー」の違いについて上手に説明できる人、日本人、いる?ほんんどいないと思うんだけど、それもそのはず、日本人がこの「プレミアム経済圏」で行動をしているから。
プレミアムとは競合がいる中での最上位の体験。ラクジュアリーとは競合がいない体験。なんかよくわからない。イメージで例を出すとわかりやすいから、本の中にあった画像をちょいと拝借してここで説明してみる。日本人の経済にとって大きな稼ぎ頭、自動車業界のイメージなんだけど、我々が戦っていた位置というのはプレミアム市場だったんです。
BMWもベンツも知ってます。どこに位置してます?フェラーリーもランボルギーニ・カウンタックも知っています。どこの位置に配置されていますか?日本車の中にも高級車、あるけど、流石にラクジュアリーと呼ばれるようなスーパーカーは存在していない。そこを目指しているメーカーも皆無。どうしてなんだろう?
高価格帯の知識不足が日本人の実態
この「夢と金」の本の中で、飛行機の値段設定に関するお話が出てきます。皆さん、ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラス、の値段の意味、考えたことあります?ほとんどの人ないです、私を含め。要はファーストクラスがべらぼうに高い料金を払っているお陰でエコノミークラスの値段が比較的安く抑えることができている、というお話。
これもイメージを拝借して説明するんだけど、全部座席がエコノミーだったらなんて、考えないでしょ、普通の人は。ただ、ファーストクラスの人間に妬み、エコノミークラスの自分を仕方なく受け入れる。でもお金の知識があると、そこに隠された仕組みが理解できるようになるんです。「ラクジュアリー経済圏」に少し近づいたかな?
知識不足?知識をとりに行け!
乗り物に関する話題が出たんで、他に紹介している例として「知床観光船沈没事故」を取り上げています。きっと日本国内では事故に関する様々な報道がされたと想像するんだけど、その事故発生に起因するかもしれない「お金」についての考察をした人ってどれぐらいいるんでしょう。コロナ禍、クラウドファンディングしていたって、ご存知でした?
クラウドファンディングで支援にブレーキをかける一番の理由とは何か知ってました?ログインなんですって。コロナ禍のようなパンデミック、ビル・ゲイツ氏は近い将来、もう一回来るって言ってますから、勉強しましょう。 結果はクラウドファンディングに関する知識不足から失敗。その結果が無理な行動に走らせ、選択肢が乏しい判断となって沈没事故という最悪の結果に導かれてしまった。
この本の冒頭でもう、いい加減、日本人はお金の話から、耳を背けるの、辞めませんか?という西野氏からの説教で始まります。でも納得がいくんです。お金に関する知識不足、お金を稼ぐことに関しての選択肢の無さ、イコール、生活困窮。これが犯罪率増加につながり、先進国内で堂々1位を獲得している自殺率につながるんです。
職人気質とは機能を追求する経済圏へと
日本車は壊れない、日本製品は品質保証されている、等。電化製品は国内メーカーと機能進化になんの疑いもなく盲信しています。 冒頭で書いた通り、邱永漢氏の本で日本人は職人気質、中国人は商人気質、ということを私は学びました。今までの私はそれで良いと思っていたんです。世界に出てみれば、日本製品の品質の高さを評価する人々で溢れています。
しかし、機能、機能といって、そこまで完璧な製品を求めているだろうか?というのがラーメン店で出されるラーメンの値付けだったり、ガラケー全盛期からiPhoneという黒船が一気に市場を変えてしまったお話へとつながります。日本人がなぜ経済はイタリアよりも上回っているのに豊かさを感じないのか、という日本人が理解できない仕組みの解へと近づいていきます。イタリア人、あんまり海外旅行しないって言いますし、自国内が豊かだから!
逆にいうと、なんでイタリア人はあんなにも余裕オーラを醸し出しているのか?機能って値段を決めるのはお客さんなんですって!この機種はここに特化している、だからちょいとだけ値段に差別化できるけど、利益はほんのちょびっと。どこも機能追加、美味さ追求、で職人気質丸出しで、日本人同士、競い合っている。プレミアムの部分のお話!
服の着心地の良さを競っているだろうか?乗り心地の良さを競っているだろうか?値段は富裕層に向けて、メーカーによって決められている。 ではラクジュアリーは誰が値段を決めるのか?みんなが知っていて、でも誰も彼もが手にできる商品ではない真実。スーパーカーからブランド服に至るまで、世界中で認知されていても、誰もが手にできるわけではない。
長期円安傾向時代、海外の富裕層を想像する必要性
というわけで、このご時世、長期円安傾向の雰囲気を醸し出している日本社会には次々と海外富裕層向けの高級ホテルが事業をスタートしています。日本人のおもてなしは、機能、機能を追求したサービスへと猛進してしまうのか?不便がコミュニケーション、感動を生む仕組みとはどういったことなのか?ここでも勝者と敗者に分かれそうです。
次のブログ記事ではなんでコミュニティー形成がこれからの時代、大事になってくるのか?応援文化とは何か?今少しずつ耳にするようになった「NFT」がどうして大きなチャンスなのか?コミュニティーや応援文化がどうして「NFT」に繋がってくるのか?ラクジュアリー製品を設計する、ラクジュアリー要素を取り入れる。日本人の多くが知らない経済圏。
超近代的狩猟社会、プリミティブな、アナログ的な社会に戻るのか? そして今流行りのAI(人工知能)はどう社会を変えていくのか?AIは職人さんの領域と呼ばれるようなフィールドで活躍し始めます。ヤバい!多くの日本人は、というか日本人全体が職人気質では。お金を稼ぐ選択肢を増やすことが今の日本人には必要であり、緊急なんです!(続く)
この本の冒頭でもう、いい加減、日本人はお金の話から、耳を背けるの、辞めませんか?という西野氏からの説教で始まります。でも納得がいくんです。お金に関する知識不足、お金を稼ぐことに関しての選択肢の無さ、イコール、生活困窮。これが犯罪率増加につながり、先進国内で堂々1位を獲得している自殺率につながるんです。
英語プラス@の時代。インテリジェンスな情報を英語でキャッチ。日本語に翻訳されるまで待つのはやめましょう。できるあなたへ、 Knowledge is Power. このパワーの意味するところは何であろうか? それは思うに『異なる環境へ適用する能力』だと思います。
例を挙げるなら、簡単な海外への小旅行から不確定未来のさまざまな社会への対応能力など、それ相応の知識を持っているのといないのとでは、その人の人生の過程において得るであろう結果は、まったく違ったものになります。
当たり前のことですが成人してからの個人はすべて自己責任です。育ってきた環境への不満は、成人してからの人生ではすべて自分次第でどうにでもなります。今の自分の生活環境を嘆く前に自分は努力してきただろうか、問いただしてみるといい!
小旅行の場合。英語で言う Please, Execuse Me, Thank You はなるべくその行く国々の言葉で話したほうが無難である、と言われます。その他に簡単な挨拶から10ぐらいまでの数字の言い方。その国のお金の単位や、その渡航時期の気候など、常識と思われるある程度の情報はその旅行自体を楽しんだり、その個人を守る上で必須。
新しく違う環境での生活を始めるとなった場合はどうでしょう?例えば住み慣れた日本の環境から、経験のない海外での生活となると、情報収集の意味がその行く国々についての知識の習得と言うニュアンスに変わってきます。その国の言葉から文化や生活スタイルに至るまで、勉強するべき範囲は広がるのです。
そして最後にこれから益々社会の変化のスピードが早まる中、どのような社会になっても自分を有利に導くことができるかどうかは、その人の知性に関わってきます。基礎となる知識がなくては、知性というもう一つの意味に近づくことができません。
まず何かを知ることからはじめたらどうでしょうか?無知は無恥につながるが何も知らない自分を知ることのほうが、何かを学ぼうとするためのきっかけになると思います。そのほうが知らないでずっと行ってしまうよりはまし。
自分に何が必要かを知った個人にとって、勉強という言葉は無意味に。サバイバル、といったニュアンスのほうが近いのでしょうか。自分の未来を信じることができるのならば、明日への新しい自分に出会うために今日、努力すべき。やるべきことはたくさんあります!!大前研一氏も言っています、
「自分に投資する!!自分に投資して付加価値を高め、どんな状況になっても生きていけるだけのスキルを身につける。その時の必要条件は知的に怠惰でないということ。知りたいと思ったことは調べ、経験したいと思ったことは経験し、行ってみたいと思った所には行かなければならない。」、と。