【 政府の適応 】企業、政府、個人がAGIに備えるには(ポスト労働経済学、新しい社会契約、政府機関のAI導入、UBIとUBS)【 AI2024 】
失業率への対応にどう各国は動くのか?これが私が気になっているところでしょうか。ホワイトカラーがいなくなりますから、それも大量に。再雇用できない環境を我々はまだ経験したことがないので、このときに社会が感じるであろう不安感にどう対応していくのか?ホワイトカラーがいなくなれば、彼らを顧客にしていたブルーカラーにも影響が出るので経済規模は縮小していくはずです。ユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)はアメリカ社会がもしかしたら一番早くに導入されるかもしれません。
2024年、AI界隈が賑わっております。去年の画像生成AIブームに始まり、今年は動画生成AIブームになると予測。音楽生成AIも誕生してクリエイターは日々進化していく生成AIにどう自分を適応させていけばいいのか、見極めることが重要になってくるでしょう。
ビジネス環境ではOpenAIが展開するChatGPTが一歩市場をリードしている感があり、それを追ってMicrosoft Copilot、Google Bardなども追いつき追い越せの展開になってきそうです。この先に待っている社会というのはどんなものなのでしょう。
日々進化していくテクノロジー、AI技術に和気あいあいとするのも良いんですが、AIが発達して我々はAGIが社会に浸透した未来を迎えることになります。ここで起こりうる出来事を想像してみることは違った意味で価値があると思うので、簡単にまとめておきたいと思います。AGIが我々人類に何をどのようにもたらすのか?
人間の中央値を上回る認知能力、自律性、継続的な自己改善を可能にするソフトウェア・アーキテクチャと組み合わせたマルチモーダルAIモデル。これは特にソフトウェアとモデルのレベルであり、高度な適応性と学習能力を示します。
- マルチモーダルAIモデル:複数の種類のデータを処理・統合できるAIシステム。
- 平均を上回る認知能力: 人間の平均的な認知能力を上回るAGIシステム。
- 自律性: AGIシステムは、人間の介入なしに独立して動作することができる。
- 継続的な自己改善: AGIシステムは、時間とともに学習し、改善する能力を持つ。
- ソフトウェアとモデルレベル : 改善と学習はソフトウェアとAIモデルのレベルで行われる。
AGIの出現は、第二次産業革命とデジタル革命のインパクトを合わせたものを凌ぐパラダイムシフトをもたらすと予想されています。このシフトは、社会的、経済的、技術的に重大な影響を及ぼすでしょう。
- 社会的影響 : AGIは社会の規範と構造を再定義する。
- 経済的変革:AGIは経済システムとプロセスに革命をもたらす。
- 技術的飛躍:AGIは技術の著しい進歩を意味する。
- 地政学的影響: AGIは新たな軍拡競争を引き起こし世界勢力図を変える可能性有り。
- 政府への影響 : AGIによって、人類の政府のあり方そのものが変化する可能性有り。
このバイアスは、大きな社会的、政治的、科学的、技術的パラダイムシフトの際に重大なリスクをもたらす可能性があります。 正常性バイアスとは、災害や否定的な出来事の潜在的な影響を過小評価し、しばしば自己満足に陥ってしまう認知バイアスのこと。
- 認知バイアス: 平常心バイアスは破壊的な出来事の可能性を過小評価する精神状態。
- 現状維持志向 : このバイアスは、現状を維持することに過度に重点を置くことにつながる。
- パラダイムシフトの危険性 : 正常性バイアスは、大きなパラダイムシフトの際に特に危険となる。
- 自己満足の危険性 : 正常性バイアスは自己満足につながり、積極的な対策を妨げる。
- 安定性への脅威 : 対処しなければ、正常性バイアスは社会の健全性と安定性に脅威をもたらす可能性がある。
政府の適応
これには、新しい経済パラダイムと社会契約の再構築が必要と考えます。新自由主義 – 人間は常に仕事を持たなければならず、それ以外の選択肢は存在しない。これが一般的な教義であり理論である。 AGIへの政府の適応には、自動化による広範な失業の可能性への対応と、AIを活用した行政サービスの向上という2つの側面があります。
- ポスト労働経済学:AGIによって人間の労働が経済的に成り立たなくなるため、新しい経済パラダイムが必要となる。
- 失業リスク:AGIによる高水準の失業は、社会安定に重大なリスクをもたらす可能性有り。
- 新たな社会契約 : 労働者の力が低下する可能性があるため、社会のバランスを保つために新たな社会契約が必要となる。
- 政府によるAIの導入 : 政府がサービスと効率を向上させるためにAIを利用するケースが増えている。
- リアルタイムサービス : AIは、政府がリアルタイムで義務を果たし、遅延や滞留をなくすことを可能にする。
ポスト労働経済学
経済的インセンティブ – 競争によって価格が下がり、企業はより多くのAIを使わざるを得なくなる。これが新自由主義がイノベーションを強制する方法。 ポスト労働経済学(PLE)とは、AIがほとんどの仕事で人間を凌駕する自動化へのシフトを予測する新しい経済パラダイムです。このシフトは、高失業率の持続と総労働力人口の減少につながる可能性があり、慎重な監視と事前対策が必要です。
- 自動化シフト : AIが人間より優れ、速く、安く、安全になることで、雇用が失われる。
- 人間優先の部門 : 一部の職種は依然として人間による労働を好むかもしれないが、それは例外となるだろう。
- 偏った労働市場 : 労働市場は、肉体労働と精神労働の両方で機械労働に大きく傾く。
- 高い失業率: 失業率の高止まりは、PLE(ポスト労働経済学)への移行を警告するサインかもしれない。
- 労働力率の監視:総労働力率の低下は、PLEの始まりを示唆する可能性がある(Post Labor Economics)。
新しい社会契約
AGIの出現とポスト労働経済学への移行は、新たな社会契約を必要とするでしょう。これには、企業、政府、個人間の関係の再交渉が含まれ、現在の経済的・政治的イデオロギーの再評価が必要になるかもしれません。
- パワーバランスの崩壊:労働力の喪失は、現在社会のパワーバランスを崩壊させる。
- 関係の再交渉: 企業、政府、個人の関係を再定義する必要がある。
- 民主主義の強化 : 公正な代表とパワーバランスを確保するために、民主的な制度を強化する必要がある。
- イデオロギーの再評価: 新自由主義のような現在の経済的・政治的イデオロギーを見直す必要があるかもしれない。
- リーダーシップの必要性 : 新たな社会契約の交渉には、あらゆるセクターにわたる強力なリーダーシップが必要である。
政府機関のAI導入
顕著な例としては、退役軍人省の滞貨解消にAIが活用されていることが挙げられます(例、アメリカ政府)。 政府機関ではAIのサービスや製品の導入が進んでおり、効率性とサービス提供の大幅な改善につながっている。
- 政府機関におけるAI : AIサービスや製品はあらゆるレベルの政府機関で採用されている。
- ケーススタディ – Ask Sage : この企業はAIを利用して、退役軍人省の3年間の滞貨をわずか数週間で解消した。
- 最新AIパワー: 最新AIの力は、完全に最新化された政府を作ることができる。
- よりスリムで迅速な政府 : AIは、政府業務をよりスリムに、より速く、より安く、より効率的にすることができる。
- バックログの解消 : AIはバックログを解消し、タイムリーなサービス提供を保証する可能性を秘めている。
UBIとUBS
これらは政府の様々なレベルで実施され、市民のための重層的なセーフティネットを構築することができると考えます。 永久失業率が大幅に上昇した場合、ユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)とユニバーサル・ベーシック・サービス(UBS)が必要になるかもしれません。
- 恒久的失業 : 恒久的失業率が高ければ、ユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)やユニバーサル・ベーシック・サービス(UBS)が必要になるかもしれない。
- ローカルUBS : 医療や電力のようなサービスは、公立学校のように地域ごとに提供される可能性有り。
- 連邦政府UBI:連邦レベルでの再分配プログラムは基本的なUBIを提供することができる。
- 州や自治体のUBI / UBS : 州や自治体レベルで、追加のUBIやUBSが提供される可能性有り。
- 多層的なセーフティネット:この多層的なアプローチにより、すべての国民に保障が行き渡り、内紛や不安を防ぐことができる。
コロナ禍では各国政府はどのように対応したのか?
コロナ禍での対応、アメリカ政府は早かったです。ワクチン接種もイスラエル同様、真っ先に行われ、それを構築するシステムも迅速に社会へ浸透するように配備されました。社会的危機となった時のアメリカ政府の対応はどこの国よりも早いのではないでしょうか。国民が不満を露わにしますし、社会も不安定、治安も悪化するとなれば対応をダイナミックかつ大胆に進める必要があります。日本人は良い意味でも悪い意味でも、我慢強いんです。
失業率への対応にどう各国は動くのか?これが私が気になっているところでしょうか。ホワイトカラーがいなくなりますから、それも大量に。再雇用できない環境を我々はまだ経験したことがないので、このときに社会が感じるであろう不安感にどう対応していくのか?ホワイトカラーがいなくなれば、彼らを顧客にしていたブルーカラーにも影響が出るので経済規模は縮小していくはずです。ユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)はアメリカ社会がもしかしたら一番早くに導入されるかもしれません。
ユニバーサル・ベーシック・サービス(UBS)はどうでしょう。医療、電力、住居、通信などの社会的インフラなど低価格、もしくは無料で提供されるのでしょうか。このあたりは中国政府の行くへも気になります。中国全14億人をAGI技術を活用して管理・運用していく、ということはアメリカ政府よりも早いかもしれません。
でももうどこの政府も大勢の人、要らないんです、AGIが人間の代わりに自律化、最適化してくれますから。 人の大移動が始まるでしょう。永久失業は世界各地で始まりますから、対応が遅い国よりも、安全でしっかりした保証を行える国へと人々は向かうはずです。
それをどこまで耐えられるかでしょう。高齢者や情弱な人々は現状維持を希望するであろうし、そこで痛手を被るのはまたも若い人たち、となれば彼らはあっけなく日本国を見限って、国外へと脱出してしまうかもしれません。でももうどこの政府も大勢の人、要らない・・・ 日本社会はどうでしょう。解雇制限が今でもキツく企業にのしかかっているので、そう簡単にはホワイトカラー、及びブルーカラーの解雇にはならない可能性があります。
英語プラス@の時代。インテリジェンスな情報を英語でキャッチ。日本語に翻訳されるまで待つのはやめましょう。できるあなたへ、 Knowledge is Power. このパワーの意味するところは何であろうか? それは思うに『異なる環境へ適用する能力』だと思います。
例を挙げるなら、簡単な海外への小旅行から不確定未来のさまざまな社会への対応能力など、それ相応の知識を持っているのといないのとでは、その人の人生の過程において得るであろう結果は、まったく違ったものになります。
当たり前のことですが成人してからの個人はすべて自己責任です。育ってきた環境への不満は、成人してからの人生ではすべて自分次第でどうにでもなります。今の自分の生活環境を嘆く前に自分は努力してきただろうか、問いただしてみるといい!
小旅行の場合。英語で言う Please, Execuse Me, Thank You はなるべくその行く国々の言葉で話したほうが無難である、と言われます。その他に簡単な挨拶から10ぐらいまでの数字の言い方。その国のお金の単位や、その渡航時期の気候など、常識と思われるある程度の情報はその旅行自体を楽しんだり、その個人を守る上で必須。
新しく違う環境での生活を始めるとなった場合はどうでしょう?例えば住み慣れた日本の環境から、経験のない海外での生活となると、情報収集の意味がその行く国々についての知識の習得と言うニュアンスに変わってきます。その国の言葉から文化や生活スタイルに至るまで、勉強するべき範囲は広がるのです。
そして最後にこれから益々社会の変化のスピードが早まる中、どのような社会になっても自分を有利に導くことができるかどうかは、その人の知性に関わってきます。基礎となる知識がなくては、知性というもう一つの意味に近づくことができません。
まず何かを知ることからはじめたらどうでしょうか?無知は無恥につながるが何も知らない自分を知ることのほうが、何かを学ぼうとするためのきっかけになると思います。そのほうが知らないでずっと行ってしまうよりはまし。
自分に何が必要かを知った個人にとって、勉強という言葉は無意味に。サバイバル、といったニュアンスのほうが近いのでしょうか。自分の未来を信じることができるのならば、明日への新しい自分に出会うために今日、努力すべき。やるべきことはたくさんあります!!大前研一氏も言っています、
「自分に投資する!!自分に投資して付加価値を高め、どんな状況になっても生きていけるだけのスキルを身につける。その時の必要条件は知的に怠惰でないということ。知りたいと思ったことは調べ、経験したいと思ったことは経験し、行ってみたいと思った所には行かなければならない。」、と。